昔から、

昼寝をしようもんなら、

その晩は眠れません。

不眠症なんでしょうか。

 

 

 

もし、

もしも幼児期の習慣が

その後の人生に影響があるのだとすれば、

ひとつ、心当たりがあります。

 

 


 

3歳の頃。

愛犬のキャンディにすら

なめられる3歳児のボクは、

 

歯を磨く時に

歯磨き粉を使うことを

許されていなかった。

 

一番ちっぽけな

ボクになんか扱えないだろう

って思ったんだろう。

 

歯磨き粉を

間違えて飲んじゃうだろう

って思ったんだろう。

 

確かに

将来ボクに子どもができて、

3歳やそこらの我が子が

歯磨き粉のチューブを

手にしていたら、

ちょっと考える。

 

 

 

でも、

「明日のその次」

の「その」に気づく天才児ですよ。

 

歯ブラシの先の

歯磨き粉に気づかずに

飲んじゃうなんてことが

あるわけがないじゃないですか。

 

そのくらい、

当時のボクも

ちゃあんとわかってた。

 

 

 

でも、歯磨き粉の使用は

許されなかった。

 

 

 

ボクは考えた。

 

あのスースーするのが使いたい。

使ったら怒られる。

 

一度内緒で使おうとして以来、

歯磨き粉はボクの手の届かない

洗面台の上のほうに置かれちゃった。

 

椅子を持っていこうにも、

あんなガリガリ音がするもの

運んでたらすぐばれちゃう。

 

さてどうしよう。

 

子どもだって、

快適な歯磨きがしたいんだ!

 

ボクはおもいついた。

 

歯磨き粉を使っても

怒られない方法。

そして

椅子を運んでも

気づかれない方法。

 

 

 

3歳児が考えに考えついた

人生二番目の大発見。

それは

 

「全員寝静まってから行動を開始する」こと。

 

 


 

それからは

夕食、入浴、などなどの後、

床に入る前までの間に

枕の下へと

おもちゃのパトカーと救急車を

輸送することが

ボクの最大の任務となった。

 

 

なぜって?

 

 

当時、大きな大きな部屋で

家族と一緒に寝ていたボクには

「全員が寝静まるまで」という

時間が長すぎた。

 

だからみんなが完全に寝るまで

枕の上で夜な夜な

カーチェイスを繰り広げるために!

 

 


 

そんなこんなで、

歯を磨くために

夜更かししてまで

枕の上で

パトカーを走らせる。

 

まだ一度も

本物を見たことはなかったけれど、

 

輸送作戦が兄にバレて

夜更かし歯磨き大作戦が

中断されるまでは

 

ボクの中で

パトカーはいつも

ぶっちぎりの速さを

誇っていた。

 

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