英語で挨拶する時にいうのは"hello"

日本語では「こんにちは」

 

「こんにちは」って、「今日は」って書く。

ちゃんと意味があって、

「今日は暑いですね」とか「今日はご機嫌いかがですか」

みたいな由来がある。

 

「おはよう」「こんばんは」も同様。

「お早うございますね」とか「今晩は涼しいですね」

といった感じ。

 

 

でも、ネイティヴで言葉を覚える時って、そんな由来とか意味なんて考えない。

 

ただ単に朝は「おはよう」、夜は「こんばんは」って覚える。

 

 

 

 

ボクが3歳の頃、「明後日」のことを「あしたのそのつぎ」って教わった。

 

「きょうねて、あしたようちえんいって、

そしたらあしたのそのつぎ、かいものいくんだよねっ」

 

ていう風に、言語的な意味ではなく、

ただただ「あしたのそのつぎ」というひとつの単語として、

生活の一部で使っていた。

 

 

 

 

ある日のこと。

3歳のボクは突然ひらめいた!

 

 

「『あしたのそのつぎ』って、『あしたのそのつぎ』じゃん!』

(直訳すると、ASITANOSONOTUGIでひとつの単語だと思っていたものはじつは「明日のその次」で、

「その」は直前の「明日」を指しているんだ!ってことに気がついたんです。)

 

 

 

 

世紀的な発見に興奮したボクは、全力で走って母に報告しにいった。

 

 

 

母は洗濯物を干している最中だった。

「おかあさんっ!あしたのそのつぎって!」

得意げに続ける。

「あしたの、その!つぎなんだ!」

 

母「?」

 

大天才の発言がなかなか理解されないじれったさにいらだちながらも、なおも3歳児の報告は続く。

「だからね!あしたのそのつぎってさぁ!

あしたのぉ、そのお!(←ものっそい強調して言った)

つぎなんだよ!」

 

 

 

 

(幼児にはまだ、先に挙げた直訳のように、

「その」が「明日」を指すから、

「明日のその次」=「明日の次」、

つまり「あさって」のことなんだ

っていう説明ができなかった)

 

 

 

 

あしたのそのお!そのお!

言ってるボクに、母は言った。

 

 

 

 

 

 

「今忙しいからあっち行ってなさい」

 

 

 

 

 

 

こうしてボクの言語学者への道は閉ざされたのでした。

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