ずっと前から単車が欲しかった。

十代でバカをやっときたかったボクは、最後の悪あがきに

「じゃあせめて20歳のうちにどうしても!」

というひらめきで腰を上げた。

 

 

終わりかけの夏休みに押し寄せるあの喪失感。

きっとあれも原因のひとつだと思う。何かがしたかったんだろう・・。

 

 

 

実際に行動を開始したのは、21になる誕生日の一ヶ月前。

一ヶ月でどこまでやれるか?いや、やってやる。やってみせる!

 

 

ネットのGOOBIKEで「INAZUMA」「赤」「中古」を検索する。

ちなみにボクが今住んでいるのは滋賀県なので、さすがに北海道とか九州には行ってられない。

 

結果、条件に合う4台をピックアップできた。

 

西明石、神戸、四日市、横浜。

 

・・遠いな・・。・・・四日市って何県だ?(三重の方ごめんなさい)

 

とりあえず授業とバイトの具合をみて、経路を検索してみる。するとシャイニングロードが見えてきました。

 

1日目

滋賀 〜 西明石(一件目) 〜 神戸(二件目) 〜 滋賀

2日目

滋賀 〜 横浜(三件目) 〜 四日市(四件目) 〜 滋賀

書けばたったの二行だけど、やってみたらシャレになりません。

 

一件目 西明石:いい感じの規模のガレージ、清潔感のあるバイクがずらり。店員さんも対応が誠意的で、かなり好感がもてる。初めて実物のINAZUMAにまたがらせてもらう。

 

二件目 神戸:線路の下のせっまいスペースに数台のバイクが「置いてある」。INAZUMAにはホコリが・・。店員さんが「商売しまっせ」的な油っぽいおっさんで、なんとか買わせよう、とりあえず名前と電話番号を書いといて、絶対またきてね。

 

三件目 横浜:わざわざ滋賀からきたことに驚いてくれた。「走ってました」っぽい兄ちゃんと、まじめそうなおじさん。INAZUMAにはヨシムラの黒いマフラー(おそらくカーボンとか言うやつ)をはじめとして、青メタルや金色のボルトが所々に。細部の写真を送ってくれたり、なかなかのサービス。

 

四件目 四日市:直販店みたいなでっかいお店。新車の隼にみとれる。電話でアポとっておいたら、INAZUMAをすでに用意してくれていた。しかし保険の話を延々と聞かされる。なにより店員相手に久しぶりに「あ、相性わるいわ」と感じる。

 

値段と走行距離はどれも同じくらい。さあ、どこで買おうか・・。

しいて言うなら、三件目のINAZUMAの装備が魅力的なことくらい。

もちろん人はそれぞれ、ボクとは当然見る角度が違うだろうからどのお店で買うかは別れると思う。

 

 

でも、まず二件目は即却下。売り物が売り物として愛されてない。そして四件目、店員との縁がなかった。

 

最後に残ったのはノーマル車とカスタム車。どっちにしようかマジで悩みました。あの見た目と音はシブイ!でも傷が多い・・。ノーマルはいじりがいがある。けど。

 

考えに考えた結果、買ったのは一件目でした。店員さんとの縁と、何より最初に見た迫力が忘れられなかった。

くしくも初めてまたがったINAZUMAだった!

 

 

こうしてボクは足と時間とお金とほんのちょっと縁を駆使してINAZUMAを手に入れたのでした。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送